皮膚につけるだけで使える!経皮吸収のCBD製品について解説
CBDの摂取方法は経口摂取や吸引摂取だけではありません。皮膚にCBDを直接塗って摂取(経皮吸収)することもできます。
経皮吸収は、皮膚の毛穴や角質層に薬効成分を浸透させる方法です。最近、経皮摂取できるCBD製品が多く販売されるようになりました。
本記事では、CBDは摂取したいけどまずは皮膚に塗る製品から始めてみたいという方向けに、経皮吸収できるCBD製品について解説します。
CBDの効果効能
CBD(カンナビジオール)は大麻から抽出される成分の一つです。
大麻によくある依存性や高揚感などの副作用がなく安全に摂取できる健康食品として扱われています。
CBD成分の安全性と有効性は、WHO(世界保健機関)でも認められています。
人間の体内には身体を調節する機能であるECS(エンド・カンナビノイド・システム)が備わっています。
CBDは体内にあるECSの本来の働きをサポートし、免疫力の向上や自律神経を整えます。
まずはCBDの主な効能作用を3つご紹介します。
- 鎮静作用
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
鎮静作用
CBDはECSに働きかけて、ドーパミンやセロトニンの分泌を助けます。
ドーパミンやセロトニンは神経伝達物質の一つで、セロトニンは幸せホルモンと言われています。
2つの神経伝達物質が自律神経の働きを高め、リラックスや疲労回復、そして安眠効果を高めます。
実際、ストレスで気分が落ち着かないときにCBDを摂取すると気持ちが落ち着くという使用者の声もあります。
CBDの鎮静作用は、リラックスや不安軽減の緩和があると言えるでしょう。
抗炎症作用
ECSは身体のバランスを整える際に免疫力も高めます。
CBDはECSに働きかけると同時に免疫力も高め、炎症の抑制を行います。
CBDの研究では、過剰な皮脂の生成をコントロールする能力があり、ニキビの改善が見られたという結果もあります。
さらに、関節炎などの症状にも炎症を抑制する効果が報告されています。
薬の副作用が気になる方へのサポート製品として使用するのも良いでしょう。
抗酸化作用
CBDは、ビタミンCやビタミンEよりも高い抗酸化作用の報告があります。
人間は過労やストレスによって、フリーラジカルや活性酸素を生み出しています。
過剰な活性酸素やフリーラジカルは体内の細胞を傷つけ、老化や疾病の原因となります。
CBDは活性酸素やフリーラジカルの抑制効果によって、抗酸化作用をもたらします。
年齢に応じたエイジングケアや美容を心がけている方にもおすすめです。
経皮吸収とは
経皮摂取とは、皮膚を通して成分を摂取する方法です。傷口治療薬や基礎化粧品など、皮膚に塗布して成分を摂取します。
経口摂取や吸引摂取より吸収するスピードは緩やかですが、持続時間は30分から1時間程度と言われています。
経皮摂取は、経口摂取や吸引摂取に抵抗がある、食物アレルギーを持っている方に最適です。
そして、CBDを他の方法で摂取している方は、補助的に使用するのもおすすめです。
経皮吸収には、成分が真皮層で留まる局所吸収と血液まで吸収する全身吸収とがあります。
製品によって異なりますが、コスメやバームは局所吸収の製品、CBDパッチは全身吸収の製品に該当します。
CBDの効果を全身に巡らせたい方は、全身吸収の製品、部分的な痛みの緩和を目的としている方は、局所吸収の製品を選ぶなど、目的に応じて選びましょう。
体内に一番吸収されやすい部位
経皮吸収は、吸収性が高い部位に浸透させることが重要です。
そのためには、吸収されやすい部位に薬効成分を塗布するのがポイントです。
参考のため、薬剤の部位別の経皮吸収率のデータをご紹介します。
【基準値】前腕1.0(内側)
- 頭皮:3.5倍
- 前頸:6.0倍
- 前頸:1.7倍
- 背面:3.6倍
- 頰:1.0倍
- 腋窩:13.0倍
- 前腕(外側):1.1倍
- 手掌:0.83倍
- 性器:42.0倍
- 足首:0.42倍
- 足底:0.14倍
数字だけで見ると、角質層が薄い部位は吸収率が高く、暑い部位は低い結果です。
そして、一番吸収率が高いのが性器です。
性器は皮膚が弱いので、化粧品の塗布やテープを貼る場所には向いていません。
CBDコスメやパッチは、皮膚に負担を掛けない適切な部位に使用するようにしましょう。
経皮吸収できるCBD製品
経皮吸収ができるCBD製品は、バームやスキンケアコスメなどが多く販売されています。
バームやコスメなどの局所吸収のCBD製品をCBDトピカルと言います。
ここでは、CBDトピカルを含めたCBD製品と全身吸収の製品であるCBDパッチの特徴をご紹介します。
CBDバーム
CBDバームは、CBD成分が配合されている固めのクリームです。
局部的な部分に塗ってマッサージするマッサージバームと肌の炎症がある箇所に塗るスキンケアクリームとしての用途があります。
テクスチャーは固めで、直接皮膚に伸ばして使用します。
特に肩こりや腰痛が気になる方は、CBDバームを局部に塗ると痛みを緩和します。
そして、運動後もしくはトレーニング後のマッサージに使用すると、筋肉の疲労感や張りが緩和される効果も報告されています。
アスリートやスポーツ愛好家のスポーツ後のアフターケアにも最適です。
CBDスキンケア・ボディケア
最近では、CBD成分配合のスキンケアコスメも販売されています。
化粧水や乳液、シートパックなど、日常のスキンケアに取り入れて使うだけなのでとても便利です。
CBDの成分には、抗炎症作用や抗酸化作用といった効果があります。肌の調子を整えたい方におすすめです。
また、ハンドクリームやボディケアクリームも販売されています。
外出先でも持ち運びできるサイズなので、手軽に使用できます。
CBDパッチ
CBDパッチは、絆創膏のような製品です。直接皮膚に貼り付けて使用します。
シールの部分にCBD成分が配合されております。
経皮吸収のCBD製品の中でも吸収性と持続性が高いと言われています。
製品によって異なりますが、パッチ1枚で12時間、長いもので96時間も持続するという製品もあります。
そして、パッチはコスメやバームと違い、血液中に成分が浸透されるので、全身に作用します。
使用する上で注意する点は、パッチを長時間使用しないことです。
長時間のパッチの貼付は、皮膚に負担がかかります。
CBDパッチは、長時間貼付しても効果が長く持続するとは限りません。
必ずメーカーが推奨する使用時間を守りましょう。
経皮吸収できるCBD製品の選び方
経皮吸収のCBD製品の選び方は、安全性とCBD成分配合率、使いやすさが重要です。
ここでは、製品を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。
- THC成分が入っていない製品を選ぶ
- CBDの含有量で選ぶ
- 相性が合う製品を選ぶ
THC成分が入っていない製品を選ぶ
CBD製品を選ぶ際に、最も気をつけたいことはTHCの配合です。
THC(テトラヒドロカンナビノール)は、CBDと同様に大麻から抽出される成分です。
鎮痛作用などの効果がある一方、副作用として精神の高揚作用と依存性があり、日本では大麻取締法で禁止されている成分です。
信頼できるCBDブランドやメーカーは、必ず第三者機関による検査を行なっており、製品に含まれる成分の分析表を公開しています。
CBD製品を選ぶ際には、成分分析表で必ずTHC成分が0%であることを確認しましょう。
CBDの含有量で選ぶ
経口摂取や吸引摂取と違い、経皮吸収は効果を実感するのに時間がかかります。
CBD成分の吸収にこだわりたい場合は、成分の配合率や吸収率の高さを比較するのもおすすめです。
初めてCBDを使う方は、コスメやバームなどのCBDトピカルから始めるのも良いでしょう。
局所的にCBDの効能を実感してから、含有量が高いCBD製品を使って慣れる方法もおすすめです。
相性が合う製品を選ぶ
CBDコスメやバームはアロマの香りが配合されている製品もあります。相性の良い香りで選ぶのもおすすめです。
そして、バームは伸びの良さや硬さなどのテクスチャーも製品によって異なります。
マッサージに使用する場合は、バームの伸びの良さで選ぶと良いでしょう。
また、忘れてはいけないのが皮膚との相性です。
特に皮膚が弱い方や皮膚に疾患を持っている方は、事前にパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。
CBDパッチに関しては、テープ部分の粘着部分が皮膚に負担がかからない仕様なのかも確かめる必要があります。
まとめ
今回は、CBDの経皮吸収について解説しました。
CBDは、口から摂取する方法の他にも、皮膚から摂取できる方法もあります。
CBDベイプを使っているけど喉が痛い、食物アレルギーがどうしても気になるという方は、経皮吸収できるCBD製品を試してみてください。
そして、経皮吸収は局所吸収と全身吸収の2種類あります。
局所吸収は、コスメやバームなどのCBDトピカルといった製品、全身吸収はCBDパッチが該当します。
最近、コスメやバーム、パッチなどたくさんの製品が増えてきました。使う目的に応じて選びましょう。
ぜひライフスタイルの一つにCBD製品を取り入れてみてください。