CBDは認知症に効果的?期待できる効果や摂取時の注意点を解説

近年欧米を中心に注目され、徐々に日本でも認知され始めているCBDですが、その効果の一つとして認知症の治療への有効性を示唆する実験や論文が増えてきており、その期待も高まってきています。

ですが、なぜCBDが認知症の治療に効果的なのでしょうか。

本記事では、CBDに期待できる様々な効果と、認知症への有効性について詳しく解説します。

CBDについて理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもCBDとは?

CBDとはカンナビジオールの略称で、「カンナビノイド」という化合物群の成分のひとつです。

このカンナビノイドは大麻に含まれる成分なので、CBDにも中毒性や精神異常を引き起こす可能性があるのではないかと思う方も多くいます。

ですが、大麻が麻薬として禁止されているのは、THC(テトラヒドロカンナビノール)という成分によるもので、CBD自体は合法で安全な成分です。

CBDに期待できる効果の一つは、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて自律神経を整える働きです。

自律神経が整うことで、ストレスの緩和や不安を軽減してリラックスできます。

長期間ストレスや不安を抱えていると、うつ病などの精神疾患につながる懸念があるため、CBDを摂取してストレスや不安を軽減することで、精神疾患の予防や治療に有効なのではないかと言われています。

また、その有効性を立証するためにさまざまな研究が行われています。

もう一つ期待できる効果として、不眠解消があります。

不眠症の人がCBDを摂取したことで睡眠時間が長くなったという事例や、PTSD(心的外傷後ストレス障害)による睡眠障害の人にも、不眠症状に対する改善効果が見られたという報告があります。

さらには、皮膚に対する抗炎症効果も期待できるのではないかということで、美容分野でも注目され始めています。

認知症とは?

CBDの認知症への効果について紹介する前に、そもそも認知症とはどのような病気なのかを説明します。

認知症とは、様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが鈍くなったりしたために、脳の働きに障害が起こり、日常生活を送る上で支障が出ている状態のことです。

実は医学的にはまだ診断ができず、原因もはっきりしていない状態のことを表しています。

原因がはっきりしていませんが、老化による単なる物忘れとは明確に区別されています。

忘れてしまう物事の範囲だったり、物忘れに対する自覚の有無などをもとに、老化による物忘れなのか、認知症による物忘れなのかを判断します。

認知症の種類

認知症にはいくつかの種類がありますが、主なものはアルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、レビー小体型認知症の3つが挙げられます。

認知症の約6~7割がアルツハイマー型認知症、約2割が脳血管型認知症によるものと言われています。

認知症の症状

認知症には様々な種類がありますが、どの種類にも共通する中核症状と呼ばれるものは以下の通りです。

  • 記憶障害(直前の行動や出来事を忘れてしまったり、覚えていた人物や過去の出来事の記憶を突然忘れてしまう)
  • 見当識障害(今がいつか、ここがどこかといった時間や場所に関する認識や、夫婦や親子といった人間同士の関係性に関する認識が分からなくなってしまう)
  • 理解・判断力の障害(簡単な作業の手順も理解できなかったり、自分で説明することができない、善悪の判断ができない)
  • その他実行機能障害や重度の場合失語など

上記の中核症状に加えて、脳の障害によって生じる精神症状や行動の異常も現れます。

これを周辺症状と呼びます。

どのような周辺症状が現れるのかは人それぞれですが、不安や抑うつ、徘徊、睡眠障害、暴力暴言など様々で、その時々や接する人などによっても変わります。

認知症の治療法

認知症は脳神経の損傷・死滅が原因で起きるため、現代医療では根本的な治療方法はありません。

実際の医療現場では、認知機能を改善する薬の処方や、脳機能のトレーニングによるリハビリテーションなどによって進行を抑えることが主な治療方法です。

認知症に対して処方される薬として、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬と呼ばれるものがありますが、それぞれ副作用が起こる可能性もあります。

また、認知症の周辺症状により不安やうつなど精神的に落ち込んだ場合には、向精神薬を併用することもあります。

しかし、いずれにしても前述のとおり根本的な治療ではないため、症状の進行を抑えるにすぎません。

本人や家族の負担を少しでも和らげることが治療の主な目的と言えるでしょう。

CBDが認知症に有効と言われる理由

認知症がどのような病気なのかを理解したところで、CBDが認知症に対してどのような効果を発揮するのか本題を解説します。

先に説明した通り、認知症は脳神経の損傷や死滅が原因で発症します。

そして、脳神経が損傷したり死滅してしまう要因に、活性酸素が神経に炎症を引き起こすというもの、また脳内の免疫系が過剰に活動してしまうことで、神経に炎症を引き起こすというものがあります。

CBDは免疫系に働きかけ、神経の炎症を抑える作用があるので、認知症に対する有効性が期待されています。

CBDに期待される効果として、炎症を抑えるだけではなく、神経の再生にも効果があるのではないかと言われています。

かつては大人の脳神経は、損傷したら元に戻ることはないと言われてきましたが、近年になって神経幹細胞から新しい神経発生が行なわれ、神経細胞が生成される可能性があることが明らかになりました。

マウスに対する実験によって、CBDが神経細胞の生成や成長を促す役割を果たした事実が確認されたことで、認知症治療におけるCBDへの期待が高まっています。

なぜCBDが人体にとって有益な効果をもたらすのか

ここまででCBDが認知症治療に有効であると期待されている事実や、その他にも様々な有益な効果をもたらすことを紹介してきました。

ですが、なぜCBDがここまで人体にとって有効なのでしょうか。本当に副作用や中毒などはないのでしょうか。

実は、CBD(カンナビノイド)は人間の体内にもともと存在する成分です。

人間には恒常性を維持する機能が備わっており、それを担っているのがエンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる機能です。

このECSは、老化や外部からの強いストレスによってその働きが弱くなることが分かっており、ECSの働きが弱くなると、様々な疾患につながることが近年の研究で徐々に明らかになってきています。

認知症においてもECSが関係していることが研究で明らかになってきています。

ECSの働きに関係するカンナビノイド受容体というタンパク質が、人間の脳、その中でも記憶や言語を扱う部分に分布しているのですが、認知症の人の脳ではこのカンナビノイド受容体に異変が起きていることが分かっています。

そこで植物(大麻)由来のカンナビノイドを体の外部から摂取することで、ECSがその働きを取り戻し、人体に有益な効果を発揮すると期待されています。

中毒性について、大麻が麻薬取締法で取り締られているのは、THCという違法成分を含んでいるためです。

CBD自体は取り締まりの対象ではないので、麻薬のような健康被害について懸念する必要はありません。

CBD摂取時の注意点

CBDには脳神経を保護したり、新しい神経の生成を促したりするなど、認知症治療に効果がある事実が実験によって示されてきたことはお分かり頂けたと思います。

しかし、それらはあくまで適切に摂取した場合なので、大量摂取によって効果が得られないことや、身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

認知症治療に限った話ではありませんが、次にCBDを摂取する際の注意点をご紹介します。

持病がある人は医師に相談

薬は飲み合わせによって、思わぬ副作用が出る可能性があります。

実はCBDにも一部の薬と相互作用があることが分かっており、とくに肝臓で代謝する薬品との飲み合わせが悪いと言われています。

薬の処方を受けている方がCBDを摂取する場合は、まずは医師に相談して、薬との飲み合わせは問題ないか、安全性を確認するようにしましょう。

薬の処方を受けていなくても、持病がある方についても同様です。

基本的にCBDは人体に対して有益な効果が期待できる成分ですが、まだまだ研究中で、病気に対して悪い影響を及ぼしてしまう可能性も否定できません

日本においては、CBDはまだ薬品や医薬部外品としても認められおらず、単なる健康食品として扱われています。

そのため摂取する前に必ず医師に相談して、アドバイスを受けるようにしてください。

摂取しすぎないように注意

CBDにはTHCのような精神作用や悪影響はなく、多量に摂取しても害はないと言われてはいます。

しかし、様々な食品にアレルギーがあることと似たように、CBDを摂取することで眠気やたちくらみといった副作用が出る人がいることも事実です。

その上、効果の感じ方にも個人差があります。

なので、CBDを摂取し始めるときは、少ない量から摂取し始めて摂取のし過ぎに注意しましょう。

効果が感じられなければ、少しづつ摂取量を増やしていき、効果を実感できたタイミングで摂取量を増やすのをやめましょう。

その量がその人にとっての適量ということになります。

まとめ

今回はCBDと認知症について解説しました。

CBDは、認知症に対してだけではなく、様々な有益な効果を発揮する可能性があり、研究が進められている成分です。

しかし、事例として効果的な結果が示されてはいるものの、医学的に認められているわけではなく、あくまで研究途中という段階です。

そのような状況を理解した上で、健康のために摂取する意味は十分あると思います。

CBDに興味を持っている方は、正しい知識をもとに安全な商品を選び、ぜひ試してみてください。

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