健康的に飲酒ができる?お酒とCBDの関係について徹底解説
近年、CBD入りのビールが販売されたりとお酒好きの方たちにCBDが注目されています。
ですが「CBDとお酒を一緒に飲んでも大丈夫なのか?」「CBDとお酒を併用するとリラックス効果が高まるのか?」など、健康面や効果が気になる方も多くいると思います。
結論、CBDはお酒と一緒に併用しても健康上の問題はありません。
お酒との併用でリラックス効果が高くなるとは限りませんが、むしろCBDをアルコールと同時に摂取することで、身体に負担を掛けずに飲むことができます。
そこで、今回はCBDに興味を持っているお酒好きの方のために、お酒とCBDの関係性についてご紹介します。
CBDとは
CBD(カンナビジオール)とは、大麻から抽出される成分で、摂取することでリラックス効果を得ることができます。
大麻と言えば禁止薬物のイメージが強いですが、CBDには幻覚や中毒性などの精神活性作用がなく、日本でも合法かつ安全に使用することができます。
人間は恒常性(ホメオスタシス)を保ち、身体を調節するエンド・カンナビノイド・システム(ECS)という機能を備えています。
CBDはECSの働きを整え、自律神経の働きを高めます。
自律神経が整うことで、深いリラックス効果と精神安定効果が得られストレスが緩和します。
また、CBDはその他にも以下のような作用や効果をもたらします。
- 鎮静作用
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 美容効果
- 安眠効果
ここ近年では、CBDによる健康効果が注目され、多くのCBD製品が店頭に並ぶようになりました。
アルコールのリラックス効果とは
アルコールは「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍くします。
大脳新皮質は、知覚、記憶、言語、思考などといった高次の脳機能を操る人間にとって必要不可欠な機能です。
大脳新皮質の働きが鈍くなることによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質(旧皮質や辺縁系)の働きが活発化して気持ちを高揚させます。
さらに、ワインと日本酒は心地よい香りがして、特に日本酒の香りは吟醸香の主成分であるカプロン酸エチルや酢酸イソアミルを嗅ぐことによって心と体にリラックス効果が生まれます。
お酒は「百薬の長」と言われ、適量の飲酒は健康に良いと言われていますが、飲み過ぎると、お酒は「万病の元」になります。
CBDとお酒を一緒に摂取しても問題ないのか
CBDとお酒を一緒に摂取しても健康上の問題はありません。
CBDは大麻から抽出された成分なので、中毒性や向精神作用が心配されますが、依存性や精神に作用する効果はありません。
また、違法性もないため、安心して摂取することができます。
CBDとアルコールの同時摂取については、むしろ同時に摂取することによって効率良く飲酒を楽しむことができます。
近年のCBDに関する研究では、アルコールを摂取した時の実験結果で、健康に関してポジティブな効果が発表されています。
CBDには吐き気を抑える効果やアルコールを分解する作用があると言われています。
さらに、CBDはアルコールの分解を促進する作用があり、毎日お酒のお付き合いが多い方にとってCBDは飲み会の際に役に立つかもしれません。
アントラージュ効果はあるのか
アントラージュ効果とは、複数の成分を同時に摂取することで、相乗効果を発揮し、個々の成分の高い効果を得られるという理論です。
しかし、お酒と一緒にCBDを併用しても、相互作用によりリラックス効果が高くなるという訳ではありません。
あるCBDの研究機関で、アルコールのみの被験者とCBDとアルコールの併用者にテストを行ったところ、薬理学的な効果に変わりはありませんでした。
少量の飲酒はリラックス効果がありますが、CBDのリラックス効果とは違います。
そして、CBDによるリラックス効果と飲酒によるリラックス効果の仕組みに違いがあります。
お酒は大脳新皮質の働きを鈍くすることで気持ちが高まりますが、CBDは身体の調節機能に働きかけてリラックス効果を高めます。
CBDとお酒の相互作用によって、高いリラックス効果を得られるかどうかは確証されていません。
お酒とCBDのリラックス効果については、まだ研究段階にあります。今後の発表に期待しましょう。
健康効果はあるのか
CBDとお酒を同時に摂取することで、二日酔いを回避できたという声も聞きます。
そして、アルコールによる肝臓障害の症状緩和に役立つと言われています。
ここでは、CBDとお酒を同時に摂取すると期待できる健康への効果をご紹介します。期待できる効果は主に以下の3つです。
- 血中アルコール濃度を下げる
- 身体への悪影響を抑制する
- 飲酒に頼らないストレス解消効果
順番に解説します。
血中アルコール濃度を下げる
CBDはアルコールを摂取した後の血中アルコール濃度を下げる働きがあると言われています。
2013年にラットを使った実験で、CBDがアルコールの過剰摂取が引き起こす脳細胞へのダメージを最大およそ49%も減少させるという結果が発表されました。
血中のアルコール濃度を下げることで、二日酔いの防止やアルコールによる神経細胞の破壊を防ぎます。
また、アルコール性脂肪肝や肝臓障害に対しても症状緩和がみられたという結果が出ています。
飲酒による悪酔いを防ぎたい方は、CBDをお酒のお供にするのも良いでしょう。
身体への悪影響を抑制する
お酒を日常的によく飲む方を悩ませる健康問題が二日酔いです。
二日酔いは、肝臓のアセトアルデヒドを分解しきれないことで、体内のアセトアルデヒド濃度が高くなっている状態です。
その毒性によって、頭痛や吐き気、胃もたれなどの症状を起こします。
CBDは神経伝達物質や脳の一部に作用し、嘔吐中枢を調節する効果があります。さらに、CBDには鎮静作用と抗炎症作用があります。
二日酔いによる頭痛改善にもCBDは役に立つかもしれません。
そして、アセトアルデヒドはフリーラジカルと言われ、身体にダメージを与える物質です。
CBDには、抗酸化作用によってフリーラジカルを体内から追い出し、脳や神経を保護する効果があると言われています。
飲酒に頼らないストレス解消効果
飲酒はストレスを紛らす効果がありますが、アルコールの過剰摂取は精神にも影響を及ぼします。
脳の扁桃体が刺激され、コルチゾールの分泌量が増加します。
コルチゾールは、ストレスホルモンと言われ、増加し続けると不眠症状や抑うつ症状メンタルに悪影響を及ぼします。
CBDはECSに働きかけ、セロトニンの分泌を促し、自律神経の働きを整えます。そして、過剰なコルチゾール分泌を抑え、ストレス解消へ導きます。
まだ研究段階ですが、CBDをアルコール中毒の方に摂取したところ、離脱症状が軽減したという実験結果も報告されています。
立証するにはさらなる研究が必要ですが、CBDの鎮静作用により、メンタル面の安定が期待されています。
今後、CBDはアルコールに頼らないストレス解消法として、お酒代わりの新習慣に変わるかもしれません。
まとめ
今回は、CBDとお酒の併用について解説しました。
お酒と一緒にCBDを摂取しても、大麻によくある依存性や禁断症状はありません。むしろ、お酒とCBDを併用すると健康効果が期待できます。
CBDは身体の調節機能に働きかけてリラックス効果を高めますが、お酒は大脳新皮質の機能を鈍らせることにより気分が心地よくなります。
CBDとお酒の相互作用によって高いリラックス効果を得られるかは未だ確証されていませんが、今後もさらなる研究によって立証されるでしょう。
そして、CBDと一緒に飲酒することによって二日酔いの緩和や身体への悪影響の抑制につながります。
CBDは飲酒時の血中アルコール濃度を下げる働きがあり、血中のアルコール濃度を下げる事によって、神経細胞の破壊を防ぐことができます。
さらには脂肪肝や肝臓障害が軽減され、肝臓への負担を減らす効果があります。また、過剰なアルコール摂取によるダメージも軽減し、二日酔いの緩和に役立ちます。
お酒と一緒にCBDを飲むことで悪酔いの軽減につながりますが、過剰な飲酒は身体への悪影響を及ぼします。飲み過ぎには気をつけましょう。
今後、CBDはアルコールに頼らないストレス解消法として期待されます。
ぜひ飲酒量を抑えたい方や健康状態を気にしている方は、CBDを一度試してみてください。