【カンナビノイド特集】CBDaについて
大麻草には100以上ものカンナビノイドが含まれていると言われています。
CBDやTHCが主要で有名かもしれませんが、他にも注目されているカンナビノイドはたくさんありますので、【カンナビノイド特集】で注目の他のカンナビノイド成分を取り上げて簡単に解説していきます。
第一弾は、”CBDa”について!
CBDaとは?
CBDa(カンナビジオール酸)は、生の大麻草に豊富に含まれるカンナビノイドの1つです。
時間の経過とともに熱にさらされる脱炭酸のプロセスを経ると、CBD(カンナビジオール)に変換される、CBDの前駆体化合物です。
どのように作られるのか?
CBDaのほかもちろんCBDもTHCも主要なカンナビノイドは全てまずカンナビゲロール酸(CBGa)として発達し、そこから他のカンナビノイドに変換されます。
CBGAは、合成を指示するために活性化される植物酵素に応じて、3つの主要なカンナビノイド前駆体化合物に変換されます。
- THCa(テトラヒドロカンナビノール酸)
- CBCa(カンナビクロメン酸)
- CBDa(カンナビジオール酸)
そのうち「3. CBDa」は、加熱・照明など脱炭酸化することでCBDに変換されます。脱炭酸化は、熱や日光のいずれかによって加熱や照明を当てられることで起きるプロセスです。
CBDaの期待される働き①
ほとんどのカンナビノイドはCB1またはCB2受容体のいずれかに直接結合して、エンドカンナビノイド・システムを活性化する機能があります。
しかし、CBDaはこの方法では機能しません。
代わりに、COX-2酵素を阻害することにより、エンドカンナビノイドシステムと相互作用すると言われています。
COX-2酵素は、傷害または感染後の炎症に関連しているため、COX-2酵素阻害により、CBDaは抗炎症や痛みの緩和が期待されています。
CBDaの期待される働き②
また別の研究では、CBDaがセロトニンに影響を与えることを発見しました。
セロトニンは、運動能力、睡眠、食事、消化、感情などを司る人間にとって大切な機能に関わります。
放射線や化学療法を含む治療では、体に過剰なセロトニンを放出させ、吐き気と嘔吐を引き起こします。
嘔吐は薬でコントロールできると言われていますが、吐き気はなかなかコントロールするのが難しいです。
多くのがん患者にとって、治療に伴う吐き気は長く続く主要なストレス要因です。
そこで、CBDaが身体の特定のセロトニン受容体に影響を及ぼすことから、CBDaは抗吐き気(や抗不安)に関連する作用においてCBDの1000倍強力とも報告されています。
CBDaに関するその他研究
■抗炎症
- 2008年の初期研究では、CBDaの抗炎症剤としての可能性を検討。
- CBDaの分子構造が、炎症の治療に一般的に使用される非ステロイド性抗炎症薬と化学構造が類似していることを発見。
- この最初の研究によって、CBDaが潜在的に抗炎症に役立つかもしれないことを示唆する結果に。
■抗けいれん
- CBDAは吐き気を抑制するのと同じように、強力な抗けいれん薬でもあります。
- 実際、科学者たちは、CBDaはCBDと比較して5-HT受容体に対して100倍の親和性を持っていることを示しています。
■抗うつ
- この同じ受容体(5-HT受容体)との親和性は、CBDaがうつと闘える可能性があることも秘めています。
最後に
ここまでたくさんCBDaの可能性について記述してきましたが、そのほとんどの研究がヒト臨床試験ではないため、ヒトによるさらなる研究が必要であり、まだまだ正確ではないと言えるでしょう。
ただ、CBDaは、セロトニンに影響を与え吐き気を抑えたり、強力な抗けいれん薬として、あるいは抗うつ剤としても、今尚研究が進められているカンナビノイドの1つであるということは事実ですので、今後の動向に注目です!
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